窒素等無機物の分解消失: 黒川ダイドウ


実施先紹介(J市K工場)

本工場は、業界でトップを誇る染色工場で、シルクスクリーン、プリント技術など屈指の技術力を持ち、世界各国から研修生を受け入れている。

問題点及びバックヤード

合成化学染料及び反応染料液等原材料の廃液廃水処理とそこに含まれるトータル窒素等難分解性物質(無機物)の処理(日量2000~2900m3)。

  1. 窒素等無機物の処理
  2. 余剰汚泥・スラッジ
  3. 悪臭
  4. 汚泥・スラッジ処理のためのコスト増
  5. 既存設備の500m3(50~60ppm)の浮上スカムの処理

※ポイント

全窒素規制に対応すべく、窒素等無機物の分解消失を成し遂げたこと。また、十数年に及び固まった大量の汚泥スカム(500m3)を分解消失したこと。

成果

  1. 窒素等無機物が分解消失され、ロンドン条約の世界規制をクリア
  2. 汚泥・スラッジの不発生及び分解消失
  3. 悪臭の解消
  4. 設備の浮上汚泥スカム(SS)の分解消失

一般水質分析データ

検査項目 原水[ppm] 処理水[ppm] 除去率[%]
BOD 450 1.6 99.6
COD 250 8.4 96.6
全窒素 130 5.5 95.8

  原水 処理水
pH  13  8.1

計量証明: ユニチカ環境技術センター


原水槽
原水槽: pH13の超アルカリ廃液である
沈殿槽
沈殿槽: 空がくっきり映るほどの透視度
発酵合成槽
発酵合成槽の様子


その他の工業用水の浄化に関する記事はこちら → 工業用水の浄化