ポバール(PVA)、ナトリウム、界面活性剤の分解消失


実施先紹介(A県O市O工場)

本工場は繊維加工工場(晒工場)で、主に綿布の糊抜き工程もしくは糊抜き漂白を専門に行い、製品としてはシーツ、起毛シーツ、綿毛布など。

問題点及びバックヤード

ポバール(PVA)、苛性ソーダ(NaOH)、界面活性剤等難分解性物質が含有された廃液と余剰汚泥の発生。

  1. 難分解性物質の廃液
  2. 余剰汚泥の発生とその処理コスト
  3. 悪臭
  4. 処理水のリサイクル
  5. pH12を越える強アルカリ廃液

※ポイント

このケースのポイントは、難分解性物質である苛性ソーダ、ポバール(PVA)、ナトリウム(Na)、を分解消失したこと。

成果

  1. ポバール、ナトリウムが分解消失
  2. 悪臭の解消
  3. 汚泥・スラッジが不発生、大幅コストダウン
  4. 処理水のリサイクルを実現
  5. 微生物が自発的にpH調整機能を果たす。
  6. 処理水の酵素の効果で、生地への浸透性が向上し、晒加工効率が向上、薬剤使用激減の効果

一般水質分析データ

検査項目 原水 処理水
pH 11.5 8.1

検査項目 原水[ppm] 処理水[ppm] 除去率[%]
BOD 4500 0.9 100
COD 6200 5.1 99.9
全窒素 1100 <1 99.9
N-Hex 94 0.8 99.1

計量証明:ユニチカ環境技術センター



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