動物性・植物性油脂の分解消失


実施先紹介(S県N市A工場)

本工場は冷凍食品、特に中華揚げ物の春巻、ぎょうざ、肉だんご等を製造販売している食品加工工場。工場廃液処理は、従来の活性汚泥処理方式を採用していたが、処理コストなど多くの課題を抱えていた。

問題点及びバックヤード

動物性・植物性油脂という難分解物質の処理で、余剰汚泥・スラッジの発生とその処理にかかるコスト、悪臭が悩みのタネ。

  1. 難分解性物質(N-H)、動物性油脂の処理
  2. 余剰汚泥の発生とその処理コスト
  3. 悪臭

※ポイント

ここも難分解性物質(油脂成分)を分解消失したことが一番のポイント。悪臭についても全くなくなり、工業団地廃水集中処理場からのクレームもなくなった。何よりコストダウンのメリットが大きい。

成果

  1. 分解性物質(N-H)、動物性油脂の分解消失
  2. 悪臭の解消
  3. 汚泥・スラッジが不発生、大幅コストダウン

一般水質分析データ

検査項目 原水 処理水
pH
4.5 7.2

検査項目 原水[ppm] 処理水[ppm] 除去率[%]
BOD 629 <1
99.8
COD 1340
15.4
98.9
全窒素 1460
21.4
98.5

計量証明:(株)コーシンサービス


流量調整兼発酵槽
流量調整兼発酵槽: 油のチャンネルを切断
沈殿槽
沈殿槽: 透明度の高い水
発酵合成槽
発酵合成槽の様子


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