公共下水道汚泥の分解消失


実施先紹介(N県M村M場)

本処理場は、公共下水道処理場で、敷地内にパイロットプラントを設置し、汚泥の分解消失を実施し、さらにその処理水を利用した水耕栽培を可能にした。このことは、焼却処分でしか為し得なかった公共下水道汚泥を、微生物処理によって二酸化炭素、窒素酸化物、ダイオキシン等の環境汚染物質を排出することなく、逆に一次産業に還元できることを証明し、公共下水インフラへ大きな波紋を投げることになる。

問題点及びバックヤード

環境問題と将来の排水処理システムを見据え、従前システムの課題山積。

  1. 公共下水道引抜汚泥の処理
  2. 処理水を利用した水耕栽培
  3. 悪臭

※ポイント

この事例のポイントは、公共下水道処理場で実施していること。処理場という現場から全面的導入に煮え切らない自治体など行政へのアピールといえる。もちろん、高濃度引抜汚泥を分解消失し、それを水耕栽培に活用していること自体が、従来では考えられなかったことである。

成果

  1. 汚泥・スラッジを分解消失
  2. 処理水再利用による水耕栽培の実現
  3. 悪臭の完全消失

一般水質分析データ

検査項目 原水 処理水
pH 5.3 7.4
検査項目 原水[ppm] 処理水[ppm] 除去率[%]
BOD 13500
15.8 99.9
COD 8830 34.6 99.6
SS
29000
12 100
T-N 1400 36 97.4
T-P 490 0.5 99.9

計量証明:(社)上伊那薬剤師会



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