有機リン系農薬製造工場廃液の分解消失


実施先紹介(M県Y市I工場)

本農薬製造工場では、従来の化学的・物理的処理法ではなく、微生物によるローコストで、無公害な農薬処理法を切願していた。

問題点及びバックヤード

本工場廃液を、ポットレベルにて分解消失を試みる。


有機リン、窒素、硫酸、鉄などの難分解有害物質及び重金属の処理。

※ポイント

この事例のポイントは、T-N(全窒素)、T-P(全リン)、Cl、T-SO3、CH3Cl2、(CH3)NH、T-Feなどの分解消失を行っている。

成果

  1. 一切の汚泥、スラッジを排出せず、上記の難分解物質を分解消失

一般水質データ

検査項目 原水 処理水
pH 4.0 7.0

検査項目 原水 処理水 除去率[%]
COD 2752 49 98.2
SS 7.6 1.1 85.5
T-N
17.8 0.66 99.9
T-P 0.14 0.05 64.3
Cl 63 2.3 96.3
T-SO3 13.1 0.49 96.3
T-Fe 66 0.0 99.9
BOD 2980 4.0 99.9

※単位は[mg/l]、但しT-N、Cl、T-SO3はg/l



その他の工業用水の浄化に関する記事はこちら → 工業用水の浄化