濃硫酸、重金属等の分解消失


実施先紹介(M県Y市I工場)

本工場は、チタンの製造において、世界のトップクラスであるが、チタン精製時に濃硫酸触媒による濃硫酸と重金属等の高濃度廃液が発生している。従来の化学的・物理的処理法では加圧浮上、凝集沈降等に使用する大量の薬品を必要とし、膨大なコストと環境への影響に苦慮していた。

問題点及びバックヤード

本工場の廃液の分解消失をポットレベルにて試みる。

  1. 濃硫酸触媒の処理
  2. 重金属の処理

※ポイント

この事例のポイントは、濃硫酸(SO4)の分解消失と、重金属(Fe、TiO2、MgO、MnO、Al2O3等)などの分解消失を行っていること。

成果

  • 上記廃液中に含まれる難分解有害物質の分解消失

一般水質分析データ

検査項目 原水 処理水 除去率[%]
COD 3360 8.2 99.8
SO4
446
1.2
99.7
T-Fe
41.89
1.01
97.6
TiO2
13.75
0.0
99.8
MgO
4.1
0.03
99.3
MnO
5.63
0.023
99.6
Al2O3
3.72
0.03
99.2

※SO4,T-Fe,TiOは[g/l]、その他は[mg/l]



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