実施先紹介(K県A市A工場)
本工場では、無機物及びEDTAを多量に含んだ現像液及び定着液の処理に苦慮していた。
問題点及びバックヤード
本工場の現像廃液中の難分解物質を、ポットレベルにて分解消失を試みる。
-
無機物の処理
- EDTA(難分解物質)の処理
※ポイント
難分解なEDTA(エチレンジアミン四酢酸C10H16N2O8)の分解消失と、他の井分解無機物(Cl-、Br-、NO3-、SO42-、S2O32-、Na+、NH4+、K+、Ca2+)の分解消失をしていること。
成果
-
上記廃液中に含まれる難分解有害物質の分解消失
一般水質分析データ
検査項目 | 原水 | 処理水 | 除去率[%] |
塩素イオン |
360 |
5 |
98.6 |
臭素イオン |
2570 |
4 |
99.8 |
硝酸イオン |
730 |
0.001 |
100.0 |
硫酸イオン |
15700 | 61 | 99.6 |
チオ硫酸イオン |
40000 | 0.001 | 100.0 |
ナトリウムイオン |
6700 | 13 | 99.8 |
アンモニアイオン |
12500 | 9.4 | 99.9 |
カリウムイオン |
21000 | 2.5 | 100.0 |
COD |
47000 | 18 | 100.0 |
エチレンジアミン四酢酸 |
7350 | 0.001 | 100.0 |
※単位[mg/l]、NDは計測不可能
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