実施先紹介(K県I市K工場)
本工場は、食用肉鶏加工工場で、1日12000~15000羽を生産している。廃液中には、多量の血液と鶏の湯洗水(動物性油脂、タンパク質)が含まれている。
問題点及びバックヤード
難分解物質である動物性油脂及び血液の処理は従来の活性汚泥法では不可能であった。
- 血液(ヘモグロビン)及び動物性油脂の分解消失
- 余剰汚泥の発生とその処理コスト
- 悪臭
- MLSSの沈降性
※ポイント
この事例のポイントは、血液(ヘモグロビン)の分解消失と動物性油脂の分解消失。日本に限らず世界においてもブロイラー業は血液・油脂の処理に頭を痛めており、これを分解消失した成果は、ブロイラー業以外の医療関係にも活用が期待されている。
成果
- 難分解物質(血液、動物性油脂)の分解消失
- 汚泥・スラッジが不発生
- 悪臭の完全消失
- MLSSの沈降性
一般水質分析データ
検査項目 | 原水 | 処理水 |
pH |
6.9 |
7.8 |
検査項目 | 原水[ppm] | 処理水[ppm] | 除去率[%] |
BOD |
2410 |
7.4 | 99.7 |
COD | 941 | 17.9 | 98.1 |
SS |
1420 | < 10 | 99.3 |
計量証明:あさひ開発工学研究所
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