過酸化水素、次亜塩素酸ソーダ等の分解消失


実施先紹介(A県K町H場)

本工場では、リネンサプライ工場であり、病院、ホテル等の寝具をクリーニングするため、排水には病原菌、ウイルス、リケッチヤー等を含んだ人間の体液が混入しており、さらに、洗浄のための次亜塩素酸ソーダや過酸化水素等が多量に含まれている。水の利が悪い立地上の問題で、処理水の100%リサイクルが至上命題となる。

問題点及びバックヤード

リネンサプライ業ゆえの洗剤、苛性ソーダ、次亜塩素酸ソーダ、過酸化水素、蛍光増白剤を主成分とした排水の処理。

  1. 洗剤等難分解物質の処理
  2. 余剰汚泥、スラッジの発生
  3. 水質が不安定

※ポイント

この事例のポイントは、上記の難分解物質を完全消失させ、その処理水を100%リサイクル(給排水ゼロ)を実現したことである。

成果

  1. 難分解物質の分解消失
  2. 汚泥、スラッジが不発生、pH調整剤や凝集剤等が不必要
  3. 強熱残留物の低減に成功
  4. 「給排水ゼロ」のリサイクルを実現
  5. 環境問題とコスト低減を両立

一般水質分析データ

検査項目 原水 処理水
pH 5.3 7.4
検査項目 原水[ppm] 処理水[ppm] 除去率[%]
BOD 220
5
97.7
COD 300 34 88.7
SS
200
3 98.5

計量証明:(株)ユニチカ環境技術センター


処理場全景
処理場全景
シリンダーに汲んだ再利用水の様子
シリンダーに汲んだ再利用水の様子
発酵合成槽の様子
発酵合成槽の様子


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